2010年09月05日

「桃太郎」の話

司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の主人公は
伝説の名参謀、秋山真之である。


彼の伝記(PHP文庫)に
面白い話が書かれていたので、ご披露したい。

日本人にはお馴染み。
私も幼い頃から、何の疑問ももたずに聞いた
「桃太郎」の物語についてである。


伝記の中で、父、平五郎が、息子、真之に語った
桃太郎伝説の本当の意味の話。
文言に表すと以下のとおりである。

「桃太郎」とは「百太郎」だ。
「百」はたくさんという意味であり
「太郎」は日本男子の総称だから
総じて、日本の多くの男子、ということである。


お供として登場する
「犬」「猿」「雉」は人間の心を表しており
「犬」は忠実・勇敢
「猿」は知恵があり敏捷で
「雉」は我慢強く情け深いということ。
 
一方
「犬」は大地を走れるが木に登れない
「猿」は木には登れるが空を飛べない
「雉」は空を飛べるが大地を走れない…
それぞれ、独特な才能をもっている。


「鬼ヶ島」とは海外の赤い髭の鬼どもが住むところだ。
鬼のもつ「宝物」とは、金銀を指すのではなく
有形・無形、鬼のもつ長所や利点…
と考えてよいだろう。

日本国男子よ、故郷でぐずぐずしていては駄目なのだ。
海を越えて、外国に渡り、もって生まれた心の力
「知」「仁」「勇」を活かして、外国人のもつ長所や利点を
得てくるのだ…と。


そんな意味を裏に秘めた昔話が「桃太郎」であるのだと
父は、息子の真之に説明したのである。

なるほど。この歳になって
「むか~し、むかし、あるところ~に…」の物語を
耳にすることさえ、遠ざかって久しいが、
角度を変えて解釈し、
人生六十路にして、日本昔話を楽しむのもよさそうだ。



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この記事へのコメント
アラカン様

  ご無沙汰しています。
  お元気そうですね。

  桃太郎の話 面白いですね。
  百太郎の深い意味にはなるほどと
  感心しました。

  他の昔話にもこのように隠された
  深い意味があるのでしょうか。

  (本当は怖いグリム童話)のように。
Posted by はとポッポ at 2010年09月07日 17:08
はとポッポ様
 コメント、ありがとうございます。

 「怖い」ということで言えば
 一時「本当は怖い…」が流行語になった時
 私も本屋のコーナーで
「本当は怖いグリム童話」を手に取り
 確かに凄惨であったり残酷であったりと
 とても童話(=こどものための物語)とは
 いえないと思ったものですが

 日本の郷土に伝わる物語や民話にも
 人間の心の奥底に潜む感情が、様々に
 入り混じって、ずいぶん、恐ろしい話にも
 なっているんだ…という場面に出くわすことも…。

 まあ、どちらにしても、六十路ともなりますと、
 すべては「オレ流の解釈で読む!」
 それしかありませんなあ。

 まだまだ、暑い日が続いております。
 ご自愛のほど…。
 
Posted by 葬儀屋かず君 at 2010年09月08日 23:50
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